521人が本棚に入れています
本棚に追加
遠退いていく記憶の中で、何度も私は愛された。
私はハッと目を覚ました。
そしてむくっと起き上がる。
「ごめん、私寝ちゃった。」
隣を見ると栄治も横になっていた。
「いいよ。それより、身体は大丈夫?辛くない?」
後ろから抱き締めて、耳元で囁かれた。
途端に私は恥ずかしくなり、身体全体が赤くなってる感じがした。
「おい…。今更赤くなるなよ。さっきまではもっと凄いこと、していたのに。」
「だって…。」
栄治の方へ顔を向かされると、口の中へまた舌がいやらしく侵入してきた。
「……っん。」
私はふと気が付いた。
窓から漏れる光がオレンジ色をしていた。
「今何時?」
「ん~もうすぐ18時になるよ。」
「もう、そんな時間なの!?私は帰らないと…。」
「そっか。あっ、洋服持ってくる。」
栄治は洗濯した洋服を取りに行ってくれた。
私…とうとうしちゃったんだ!
考えるだけでまた顔が熱くなってくるのが分かった。
最初のコメントを投稿しよう!