蘇る記憶

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ホームセンターへ着くと、目的の水槽を買うために、ペットコーナーへ向かった。 水槽を選びたいけど、その前にどうしても見たいものがあった。 「あ~。みんな寝ちゃってる。」 お昼寝の時間帯に来てしまったらしい。 子犬や子猫達はスヤスヤと気持ち良さそうに寝ていた。 がっかりしていると、何故か周りがざわめいていた。 犬や猫はお昼寝タイムなのに何で騒ぐの? 違った…。 他の客は、既に寝ている動物には興味はなく、栄治を見て騒いでいたのだった。 何だか見られてるのが嫌で、水槽コーナーへ栄治を誘導した。 「あれ?もう見ないの?」 本人は慣れているせいか、あんなに騒がれているのに、平然としていた。 その時だった。 「やっぱりそうだ!」 声がする方へ振り向くと、希美と駿ちゃんがこっちへ向かって来ていた。 「ここへ来る途中で、凄いイケメンが、ペットコーナーにいるって騒いでいるの聞こえたから、もしかしたらって思って。 やっぱりアタリ。」 私は希美達に苦笑いを向けた。
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