2人が本棚に入れています
本棚に追加
恭介は少女を見ると直ぐに顔伏せ唇を噛み締めていると紗英は自分の席に着く。
いい匂いがする…懐かしいシャンプーの匂いだ……
恭介は懐かしさにふと顔を上げると隣にいた少女が話し掛けて来た。
「あ……あの…音無君だよね…山田です覚えてますか…お久しぶりです…」
紗英は何故か頬を少し赤くし声を掛けると恭介はゆっくり紗英の方に顔を向けた。
「や……山田さん……久しぶり…山田さんもこの高校だったんだ…」
そう忘れた日は1日たりともないよ……君の事は覚えてるさ…
恭介は小さく口にし心の中では呟いていると紗英は覚えているの事が嬉しいのか満面の笑みを零していた。
ズルい………君は何でまたそんな笑顔を見せるんだ………
恭介は紗英の顔をまともに見れず目線は違う方向に向けていた、何故ならもう一度紗英を見たら泣き崩れてしまうからだった。
最初のコメントを投稿しよう!