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「お待たせ山田さん」
紗英は急に現れた恭介に少しビックリした様子で小さく口を開いた。
「音無君…い…行こっか」
紗英は頬を少し赤くし二人は学校に向かった。
何か話さないと……
何に話そうかな……
二人はそうに思いながら沈黙したまま歩いて十字路に差し掛かる瞬間威勢良く来る自転車が紗英に当たり掛けた瞬間恭介は小さく紗英の名を無意識に呟く。
「…紗英…」
恭介は小さく呟き自転車が当たり掛けると同時に紗英を優しく自分に引き寄せる。
「……ッ!!」
紗英はビックリしてカーッと顔を真っ赤にしたまま頭を伏せていると恭介が慌てて紗英から離れる。
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