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「大丈夫……か?……」
「う……うん…ありがとう…き…恭介君」
恭介は目を反らして大丈夫か訪ねると紗英はコクリと頷き感謝して恭介の名前を小さく口にする。
「あれ…呼び方……!!」
「う…うん……恭介君が…最初に私の下の名を小さく呼んだんですよ……」
恭介は呼び方に疑問を思っていると紗英はもじもじしながら言う仕草に恭介は目を小さく丸くして紗英を見つめる。
心の深くなった溝が埋まるはずが無いのに…今はモヤモヤ感が溝を埋める……山田さんはとっても小さく柔らかかった…それに下の名で呼ばれただけなのに胸が熱くなる……
「紗英さんって呼んでいいの?」
恭介は心の中で広がるモヤモヤを感じながら紗英に訪ねる。
「うん……私は恭介君って呼びますね……」
引き寄せられた時心臓がドクンて響いた…音無君が私の下の名を小さく呟いてくれた時とっても嬉しかった…
そして紗英は照れながら満面の笑みで答えると二人は照れながら沈黙したまま学校に向かった。
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