微風が運ぶ赤い糸

出会いは再び

優しい微風が少女の髪が止められたふわふわした髪が揺れていた｡

展望台の手すりを掴み街を眺めていた。

その近くに一本の木下に本を顔に置き深く眠りに付いていた少年がいた。

微風が優しく少年の頬に当たる｡

｢うっ……あぁ～｣

少年は微風のひんやり差に起き本を口元に置き小さくあくびをして展望台の方を何気なく見た。

｢今日は誰か居たんだな…｣

少年は虚ろの瞳を展望台の手すりに居る少女に視線を向けた。