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深夜
「うっ……イッテ…」
深夜八時半恭介はゆっくり立ち激痛に顔を歪ませながらその場を去る。
帰り道お腹を押さえながら家に向かっていると近くの公園に紗英と長門が立っていた。
「なんだろう!」
朧な足取りで公園に近付くと話し声が聞こえた。
「長門…何か用?」
紗英は長門に首を傾げながら訪ねた。
「俺はお前が大好きだ……山田紗英小学校の時から…大好きなんだ…俺と付き合ってくれ」
長門は頭を軽く下げ真剣な表情で見つめると紗英は沈黙した。
「音……無君…!!」
紗英の言葉に長門は驚き紗英の見ている方に体を向けた。
「今…帰る所でさ‥」
恭介は小さく口にすると長門は殺気を立てたその時だった。
「あの…山田さん…好きです……あの時嬉しかった…声を掛けてくれた時優しい人だなって思った…大好きと思うと張り裂けそうな胸が苦しくなった…それだけ言いたかった…」
恭介は涙目で紗英に伝えその場を去る。
「ちょっと考えていいかな」
紗英はそうに言うと家に戻った。
「恭介……」
長門は歯を思いっ切り噛み締め小さく音を立て公園を去った。
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