1560人が本棚に入れています
本棚に追加
/59ページ
「じゃあ･･･寮長、きいて、くる･･･」
ペット･･･ううん、ゆずるが、許可されますように。
「あ、一緒いくよー」
「ん、あり、がと」
ゆずるを連れて、ゆずと一緒に玄関に向かう。
あ、そうだ。
「ゆず、」
「んー？」
「･･･食べ物、ない･･･買わない、と」
「えぇー!?二度手間ぁー！･･･うー、それも一緒にいこー」
「･･･ぷっ」
「へ!?な、なんで笑うのー!?」
予想通り言った（笑）
「くく･･･っ･･･ゆず」
「ぷー･･･ん？なぁに？」
にゃぁと腕の中でゆずるが鳴いて、ふっと思い出す。
一人のとき、寂しかったんだよ、ゆず。
「ゆず」
「どしたのー」
「ゆず･･･」
「？･･･俺はここだよー」
何回も名前を繰り返す俺の手を、ぎゅっと握ってくれて。
「･･あ････と」
「へ？」
「あり、がと･･･俺、の･･･そばに、いて、くれて」
ぎゅ、って握りかえすと、ぽかんとした顔のゆずに、何だかイタズラが成功したみたいで。
「だい、すき」
ふにゃりと笑った。
「俺もスキだよ立夏ちゃんんんん」
「え、あり、がと？」
「首傾げるなんて犯罪ぃー！///////」
「？」
嵐の日も、この二人は元気です。
END
最初のコメントを投稿しよう！