1-1.親友の心

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  しかも大怪我である程、完治するまでの時間が早い。 骨折なんか一日あれば治ってしまう。 痛いけれど。 便利か不便かで言ったら、不便な方だ。 痛みも一瞬で引けば尚良かったのに。 他の人達と違っていると感じ始めたのは、小学校の高学年くらいだった。 尤(もっと)も、ちょっと早めの中二病かな程度にしか、その頃は捉えていなかったけど。 それが、思春期の僕の妄想でも空想でも幻想でもなく、紛れも無い現実なのだと分かった時は、何となく自分が嫌になった。 友達に相談しても気味悪がられ、友達は減っていった。 結果。 僕は、一人ぼっちになった。
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