1-1.親友の心

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  足を踏み入れると、地面は所々でぬかるみがあった。 滑らないよう気をつけて進む。 下を見るとそこそこ大きな倒木があった。 チェーンソーなどの刃物で切られたのではなく、無理矢理 折った様な切り口だ。 まぁ、どうでもいいか。 小鳥と蝉の合唱が木々の中でこだまする。 道さえきちんとしていれば、散歩やちょっとした森林浴もできるかもしれない。 そんな暢気な事を考えていた時だった。 鳴き声が止んだ。 一斉に、ぴたりと鳴き止んだ。
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