1-2.猫と狐と鎌鼬

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  「私、九尾の妖狐と化け猫のハーフなのです」 こういうのを巷では何というんだっけか。 電波系?いや違うか。中二病? まあいいや。 とにかく、痛い子だ。 「へー そーなんだー凄いねー」 「うわ、すっごい棒読み」 そりゃそうだ、感情なんて込めてないもの。 「む、信じてないのですか。狐耳とか尻尾とか生えてるのに」 「いや付けているんだろ?その異色の組み合わせ」 「生えているんです!というか酷いです、失礼過ぎます!!今度言ったら目潰ししますよ!!」 「やけにバイオレンスだな!?」 かなり血気盛んな自称 妖怪っ娘である。 そんなちょっとした恐怖体験をして、ふと、ある事を思い出した。 「なあ、あんた名前は?」
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