1-1.親友の心

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  その後は何もなかったかのように授業が再開され、僕は放課後、職員室に来るようにと教師に言われた。 別にこれは授業中に居眠りをしたからではない。 居眠りした生徒を一々呼び出す程、僕の高校は厳しくない。 大方、僕の髪の件だろう。 生まれ持っての白髪だったらしい僕は、度々注意される事があった(だがハーフではなく、純粋な日本人である)。 一応、先生方には話をつけているが、黒く染めろと小煩い老害がいるのだ。 幼い頃はこの髪の所為でよくからかわれたのを覚えている。 やっぱりあの時にアイツ等を殴っておけば良かった。 閑話休題。 髪の毛の他にも、僕は常人とは違う点があった。 怪我をしても、一般人よりも早く治る。けれど痛みが引く時間は同じ。 要は治癒能力が異常なのだ。
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