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「漣はくだらない、って言うかもしれないけど……初めて、漣が一緒に写ってくれた写真なんだぁ」
「……漣ちゃ、いつも…撮る……。漣ちゃ、写らない……」
「昔からの長い付き合いだというのに、アルバムを見てもいつも漣だけが居ないんです。確かに漣も一緒に居たのに、どこにも写ってないんですよ?」
「だから、それが俺達と漣が初めて撮った写真だったんだ。宝物になったって、おかしくないだろう?」
漣は目を見開いて固まった。
まさかそんな理由で、彼らが写真を宝物にしているとは思っていなかったのだ。
確かに彼らとは幼馴染みという間柄ではある。
けれど、いつも自分は彼らの中に居ていいのかと幼い頃から疑問を持ち続けていた。
だからという訳では無いが、それに加え写真に写るのが苦手だったこともあるのだろう。
漣は彼らと写真を撮ることが、その集合写真以外では一度も無かった。
「……これじゃ、怒るに怒れないじゃないか」
元を辿ってみれば、自分の写真嫌いが招いたことなのだ。
これでは彼らを責めることが出来ない。
それに何より、ここまで言われてしまうと恥ずかしさを感じてしまう。
全身が段々と熱を持ち始めているのを感じ、漣は俯いてしまった。
「っ、書類……書類、風紀のところで予備貰ってくるっ!へ、部屋の中、片付けておけよ!!」
そう叫ぶように言いながらも顔は俯かせたまま、連は部屋から飛び出して行く。
顔は見えなかったものの、耳が真っ赤に染まっていたのは言わずもがな。
珍しく取り乱した庶務に、彼らは温かな微笑みを浮かべるのだった。
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みんな大好き漣くん
漣は生徒会の中でも保護者的な立ち位置です。
しっかり者の世話焼きさんで、飴と鞭の使い分けも上手く、常に冷静さを保つことの出来る人なのでとても大人びているキャラ。
でもそんな漣にも悩みだったり、コンプレックスだったり色々ある訳で。
なので漣には一線引いてしまう癖を付けました。そして幼馴染みの中で唯一の一般家庭で育っています。
春輝というのは、よくいる王道の転入生です。
ただ、この生徒会は漣によって育てられているので仕事を投げ出したり、立場を考えずに行動はしません。
何より、仲間が一番大切な存在なのでアンチ王道のような結末にはならず仲良し生徒会です。
お互いを信頼して、好きでいるような生徒会があったらいいな…という妄想でした。
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