2、~新たな道筋~

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あまりに突然のことだった。 目を大きく見開き、春希を見上げると、この上ないくらい悲しそうな顔をしていた。 なんで? なんで春希がそんな顔をするの? 瞳から、何かが溢れ出た。 一つ、 また 一つ、 と。 まるで、私の心を覆い尽くしていた氷が溶けて、 水になり、 私の瞳から流れ出ているかのように。 「私ね、絶対に死んじゃうんだぁ・・・」 今なら、 自分でもわからない気持ちがわかりそうだった。 切ない。 自然に涙声が出る。 すると春希がさらに 私の体を強く包み込んでくれる。 痛いはずなのに、 痛くなかった。
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