2、~新たな道筋~

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生きたい。 ねぇ春希... 「生きたくなっちゃったよぉ・・・!」 「生きたいんだよぉ・・・!!!」 ごめんね それを言った瞬間、ワッと声を上げてワンワンなくわたし。 「......ッあぁ。...そう思ってくれて、よかった」 春希の言葉に余計に涙が溢れ出す。 「うんッ...!ッうん...!」 そうして私は初めて、 『いきたい』 ...と、心の底から思ったーーー...。 ―――・・・ ・・・君はいつでもそうだった。 必死だった。 私は、 訳のわからない理由で 泣いたり、 怒ったり。 そればかりで、大事なことに気づけなかった。 こんなに簡単なことなのにね。 生きたい って思えたこと、 普通になりたい って思えたこと。 また、それを叶えてくれた君。 自分のことだけが精一杯で、 君の気持ちに気づいてあげられなくて、 本当にごめんね―――・・・。
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