3、~あと少し~

2/33
40人が本棚に入れています
本棚に追加
/121ページ
春希は本当に不思議な人だった。 昨日あったばっかりなのに、ずっと一緒にいる先生にすら言えないようなことも言えてしまった。 あんなに大泣きしたことのなかった私は疲れ果ててベットに横になっていた。 ちょっと前に美代さんがご飯を置いて行ってくれて、お粥と焼き魚、野菜などが目の前にあるけど、食べる気にはならない。 「...おい。いい加減に飯を食え」 「...やだ」 一方の春希は私がここ数日全くご飯を食べてないこと美代さんから聞いてさっきからずっとこうだ。 美代さんめ。 春希に余計なこと言っちゃって...。 春希が妙に過保護になってしまった。
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!