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「親も涙目だな。高校中退されるとかさ。元々ウザかったけど…更にウザさが増したな」
秀樹がはははと笑った。
不意に、春也が立ち上がった。
「じゃ、俺そろそろ帰るわ」
「急にどうしたよ。まだ、5時だぞ」
「ああ…うん。ちょっとこれから行くとこあってさ」
慎は少し残念そうな顔をしたが、すぐに笑顔で春也を見送った。
椅子が足りなくて、ソファーに座っていた慎が春也が座っていた椅子に腰を下ろす。
「けど、驚いたなー。春也があんなに人のこと悪く言うの」
「あまり口に出さないタイプだからな。ウザイって思っても、きっと我慢してたんだろ」
「水臭いよなあ。もっと俺たちに話してくれてもいいのにさ」
「迷惑をかけたくないって思ってるのかもな」
「それでもさー…」
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