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邪魔にならないように、テーブルを隅に寄せ、スペースを広く取る。
まずは秀樹がそのスペースの中央に立った。
「では、今から側転をします」
秀樹が軽々と側転した。
俺たちは「おー」と言いながらパチパチと拍手する。
次に俺が立ちあがった。
「じゃあ、俺は…バク転をします」
俺は少し恐怖を抱きながらも、バク転を成功させた。
二人から盛大な拍手が送られる。
次に、慎が立った。
「んじゃ、俺はイナバウアーをします」
そう言って、慎の上半身が後ろに反られた。
「おええええ!」
「何、この身体の柔らかさ!色んな意味で気持ち悪い!」
慎が反れた身体を元に戻し、床に座った。
「でも、俺いつも思うんだ…。あれってイナバウアーってよりマトリ○クスだよね」
「ああ、拳銃の弾避けれるよ。余裕で」
「そうだな。てか、拳銃の弾もビックリだよ」
ふと、テーブルに置いていた俺の携帯が光っていることに気がついた。
「…誰だ?」
俺は携帯を開く。
メールが一件、受信されていた。
送り主を見ると、どうやらメールを送って来たのはなつめのようだった。
しかし、メールの内容がよくわからない。
「たす…?」
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