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開店時間は、午前10時。
いつもなら爆睡してる時間なだけに、欠伸が止まらない。
制服に着替え、自分のロッカーに荷物を詰めた。
そんなにないから、ロッカーはスカスカ状態だけれど。
せ「おーい皆ぁ。そろそろ開店時間だから、用意してねぇ」
全「はーい」
聖愛の一言で、皆が返事をする。
オレはまだ今一分からないので、近くにいた美波さんに声を掛けてみた。
ゆ「なぁ、美波さん。用意ってなにするの?」
あ。
つい癖でタメ口使っちまった。
怒ってないよな…。
柄にもなく心配になってしまい、美波さんの顔を伺った。
か「やだなぁ、花柳でいいよ。用意っていったって、大したことなんかやらないよ。お客様を迎える準備しといてね、って意味だから。あんまり深く考えない方がいいよ」
美波さん…改め花柳は、全く気にしていない様子で、オレの質問に答えてくれた。
ゆ「なるほどね。ありがとな」
か「いいえ。ほら、お店の方行くよ」
オレは花柳に腕を引かれ、お店の方へ連れていかれた。
せ「よおし、全員集まったし今から開店しまぁす」
聖愛の合図で開店した。
外には女の子の列が出来ていた。
そんなに人気な店だとは思わなかったので、拍子抜けしてしまった。
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