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祐紀(以下ゆ)
「ちわ…」
オレ、白野祐紀(シラノ ユキ)は余り目立たない所に位置する、小さく綺麗な喫茶店に入った。
開店前にも関わらず…。
?「あれ?どちら様?」
?「まだ開店前なんだけど」
店に入った途端、開店準備をしていたであろう二人に声を掛けられた。
共通して美形だった。
…まぁ、そんなことはどうでもいい。
オレは聖愛(セイラ)に会いに来たんだから。
聖愛とは甥っ子とおじさんの関係。
ぐれていて、問題ばかり起こしていたオレを唯一見捨てないでいてくれた人。
聖愛はオレの全てだ。
ゆ「七海聖愛(ナナミ セイラ)っているか?」
聖愛(以下せ)
「あぁーゆきー。来るの遅いよー。待ちくたびれたぁ」
オレがそう言えば、店の奥から聖愛が出てきた。
ゆ「聖愛。ごめん、寝坊した」
せ「もう、メールくらい頂戴よぉ。心配したんだからね」
聖愛と軽く話したあと、オレはスタッフルームに連れていかれた。
店員達は全部で4人いて、全員不思議そうな顔付きだった。
聖愛が説明していないみたいだ。
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