我輩は馬である。

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地方都市、花小路市。 ここにこの俺、芦尾駿は住んでいる。 もとより競走馬時代から、都会の土とか水は嫌いだった。 競走馬時代は、美浦のトレーニングセンターで、霞ヶ浦の汚い水なんぞを飲まされていた。 霞ヶ浦の水なんぞ、人間でも不味く思えるレベルなのに、それを馬に飲ませるなという話である。全く。 閑話休題。 まあ、何せ俺は馬である。 馬は馬らしく、自然の中で生きていきたいのである。うむ。 しかし、まあ、ウインズなんてモノはそれなりの都市にしか存在しないのも事実なので、やむなく地方都市ということで手打ちにしている。
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