《 プロローグ 》

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「おいっ!おまえ」 見上げると一人の同じくらいの男の子が仁王立ちで腕を組んで立っていた   涙で霞んでいたけど明らかに泣きながら歩いているボクに話しかけているみたいだ… 涙を拭くとその子の顔がハッキリ映った… 目はキリッとして全体的に綺麗な顔立ちは少し冷たくも感じる… 「どうした?なに泣いてんだよ?」  答えようとしたけどしゃっくりで話す事ができない… ボクは黙って手の中のお友達を差し出した…  するとその子は差し出した手の中を覗き込んだ… 少しの間、黙って見てたけどボクを見つめ理解したみたいで悲しげに答えてくれた…
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