Kiss me.

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佐藤と俺が付き合うようになってからもう3ヶ月にもなるというのに、佐藤は俺に対して何もしてこない。 あいつ、「先輩が大事だから」とかかっこつけやがって。本当はただのヘタレだって知ってるんだぞ。 さすがに俺ももう高校生だし、手を繋いだりデートしたり一緒に帰ったりするだけでは物足りないというか。その先にも、進んでみたい。 俺は、心の準備は何度もしてきた。佐藤がしたいなら、いつでもいいと思ってる。……は、恥ずかしいけど。 「先輩、帰ろ」 佐藤をいつもの場所でいつものように待っていると、やはり佐藤はいつも通りで。 「……あ、あのな、佐藤」 俺は緊張しながらも、思いきってキスをねだってみよう、と勇気を振り絞って声をかけた。 「? 何ですか、先輩」 佐藤はいつもと違う様子の俺に、不思議そうな顔をした。 「……ねえ、佐藤。……まだ、キスしてくんないの?」 びっくりした佐藤の赤い顔を見ながら、俺は言葉を続けた。多分、俺も今恥ずかしさで顔真っ赤なんだろうな。 「俺、不安なんだ。お前に本当に好かれてるのか。だって、もう3ヶ月になるのに、何もないし……。だから、その……」 恥ずかしさから声が段々と小さくなった。 俺はあまりの恥ずかしさに耐えきれなくなって、顔を横にそらしてから俯いた。
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