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家に帰ろうと教室と出ようとした時、誰かが私の背中に飛び付いて来た。
「わっ!」
びっくりして振り向くと、小学校から仲良しさんの平井 梓だ。
「ひかりー!一緒に帰ろう!」
梓とは家も少し近く、何でも話し合える一番の友達だ。そして、中学のクラスも一緒になった。
私は、梓と一緒に帰ることにした。
入学式の日は、ほとんどの人が親との登下校だ。"もちろん私も!"と言いたいところだが、私のパパは仕事が忙しく、ママはなんと風邪をひいてしまった。こんな日に情けない。
梓はそんなこと無いが、梓の両親で営んでる自営業の歯医者さんが休めないからと不参加なのである。
「もう!お母さん達、情けないよな~!忙しいとか言い訳にならんって~。そういや、ひかり部活どうする?」
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