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「 はい、どーぞ! 」
オムライスを翔の前に置いた。ソースもね♪
「 俺、ケチャップ 」
「 オムライスにはソースだよ! 」
こうやっていつもオムライスになると口論になる。
ケチャップ派、ソース派という小さいことで…
「 絶対ソースなのに! 」
翔は分かってないし!
ご飯もケチャップで味付けしてるのに、
またケチャップ!?
と、私と翔が初めて一緒にご飯を食べた時に思った。
「 ごちそーさま 」
「 キッチンに置いといてね。後で洗うから 」
私はテレビに体を向けた。
んー、つまんない…
ニュースばっかじゃん…
「 聖夜 」
「 えっ…?なっ、なに? 」
また動揺しちゃった……
自分、動揺するな…!
「 なに動揺してんだよ…宿題手伝ってほしいんだけど…… 」
「 あー…、宿題ね!いいよ、どこわかんないの?」
「 ここ 」
翔が算数の問題を指さした。
“算数”か………
私は“数学”なのに……
なんか、
ちょっと悲しい…かも…
「 聖夜…まさか分かんねーの? 」
少しひいた顔で私を見ていた。
「 分かるって!ここは――― 」
翔の宿題を手伝っていたら夕方の4時になっていた。
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