第一章

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「 一条!お前は中学3年の始めというのに遅刻とは何事だ! 」 8時に起きた私は当然、先生に怒られている。 学校に着いたのは9時少し前。 入学式も終わった後だった。 「 ドンマイ! 」 肩を軽く叩いてきたのは1番の親友 遥(ハルカ)だ。 「 遥ー! 」 私は遥に抱き着いた。 「 翔の野郎が…朝から豚って言ってたから遅刻したんだー! 」 「 翔くんのせいなの?聖夜さ、自分で起きれなくちゃ駄目だよ?翔くんは聖夜より3歳も年下なんだから 」 「 分かってるもん… 」 もし… 私が頼りあるお姉さんだったら翔は、どーなってたのかな…? ―
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