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「 今日は、もう終わりでしょ?遥一緒に帰ろー! 」
「 聖夜… 」
遥……?
なんで怯えてんの?
「 一条…何帰ろうとしてんだ? 」
「 先生……、いや…その…今日は用事がっ! 」
逃げようとしたら襟を捕まれた。
「 用事…?遅刻してきてか…? 」
「 分かりましたよ、反省文でしょ?書きますよ 」
「 5枚書け 」
バンッ
原稿用紙を目の前に荒く置かれた。
「 書くまで帰るなよ? 」
怖っ!
教師が生徒に脅しかよ!
「 遥ー! 」
頼りはもう遥だけだ、と思っていたら
「 ゴメン、彼氏とデートなの…またね! 」
見捨てられた……
一人教室で反省文を書いていた。
あー、6枚だったら“ごめんなさい”って書けんのに………
反省文を書き始めてから2時間かけて書き終えた。
もうお昼じゃん、お腹すいたー
「 先生ー、はい、反省文5枚ね! 」
「 よく書いたなー、帰っていいぞー 」
先生達は、呑気にお弁当を食べていた。
早く帰ろっ
校門を出たら、翔が待っていた――
「 翔…? 」
「 おせー… 」
「 待っててくれたの? 」
「 …………… 」
翔は、黙って歩き出した。
自然と笑みがこぼれた――
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