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1人になった私は私の親友である鈴木奈々実(すずきななみ)を探し始めた。
しばらくうろうろしていると
「えーみー!!」
と、言う声が聞こえてきた。
声が聞こえた先を見ると奈々実が人混みを掻き分けてこっちに向かって来ていた。
「えーり♪久しぶりだね!元気してた??」
「元気だったよ♪春休み奈々実はバイトで忙しくて遊べなかったもんね...」
奈々実の家は離婚して父親がいない。なのでバイトをして少しでも母親を助けようとしている。
私も高校に入学する前父親が死んでしまい母と妹と私の3人ぐらしだ。
しかし、私はバイトをしていない。前にバイトをしようと思い母に言ったが妹の面倒を見てくれるだけでいいと言っていた。
私の妹は杉山杏莉(すぎやまあんり)まだ小さく5歳だ。
いつも頑張っている奈々実は本当に凄いと思う。
「だよねー。あ、そういえば笑莉にいい知らせがあるよ。」
いい知らせ??
何だろう...
「えーいい知らせって何?」
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