二限目

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故にイケメンには親衛隊がつき、男と男がウホッ♂でアッー♂な我が家の次女の部屋に散乱していた本と同じシチュエーションがそこらへんにごろごろしているイカれた学校なのだ。 一年の中ごろ、次女にこの背筋の凍る事実を話すと 『なるほど……。つまりアンタの学校は、  ①超金持ちの全寮制男子校で  ②ホモがわんさかいて  ③ウホッ♂で  ④アッー♂で  ⑤生徒会と風紀委員が対立してて  ⑥親衛隊がいるってことね』 「うん。まあそうなるな」 『それって、それって……超王道じゃないの!!』 「え? 何って? 中央道がどうしたって?」 『中央道じゃないわよ、超王道よ! 何それオイシすぎるでしょ!! あ~私が男だったら……!! それで転校生とか来たら完璧じゃない!!』 「あの~、もしもしお姉サマ?」 『隆弘っ! それで転校生が来るって分かったら、すぐに私に連絡するのよ。分かったわね!!』 「なんで俺がそんなことを」 『アンタの部屋に大量のBLCDを送りつけるわよ』 「勘弁してください部屋にはルームメイトがいるんですもう俺絶交されちゃう」 『嫌だったら任務を遂行なさい』 「イエッサー……」 という任務を課されたのだが、転校生が来るという情報は今のところなし!俺の日常の平和は保たれているのであります。 まあ高校にそうホイホイと転校生が来るわけがねえんですわ。おk? こりゃ卒業まで来ねえわ!やったね! ―そう喜んでいたこの時の俺が、まさかそんな王道学園物語に巻き込まれてしまうなんて……。 という次回予告への繋ぎ方がすでに王道っぽくて冷や汗が止まらないんだが。 Next
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