三限目

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「あー、突然だが明日から、このクラスに転校生が来るそうだ」 What? 今 な ん と 「まあこの学校に来るってことは当然男だ。楽しくもなんともないな。はっはっは!」 来るならぴちぴちの生足女子高生がいいんだけどなあ、とかほざきやがるのは俺のクラスの担任の矢ヶ崎(ヤツガサキ)。白いスーツに身を包み、髪を盛りに盛りまくったホスト教師である。 じゃあなんでお前はここに来たんだと問うてやりたい。俺だって生足女子高生を拝みながら三年間過ごしたかったさ!こんなところじゃなくてな! 「おーい梅田ー。お前の百面相を見てるのは面白いんだが、机をがたがたいわせんのはやめろ。うるさいから」 おっと俺としたことが。 俺はクラスの痛い視線を受けながら、机をおさえてなんとか動きを止める。 「じゃ、今日のHRはこれで終わりな」 ホスト教師がしゃらんしゃらんと教室を出ていく。それを見送った俺は、すぐさま頭を抱えて机に突っ伏した。 ……王道展開ktkrぇええぇぇえ!!待ってないけどktkrーーーー!! そうか!だからか!だから今朝あの寮長と副会長が俺たちの寮に来てたわけか!寮の部屋の空き確認してたのか!!うわー気付くのおせーよ俺!! その日の俺の次女への報告会が熾烈を極めたのは言うまでもない。 Next
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