四限目

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「おい隆弘……。寝るぞ」 「へい。」 なんでか機嫌の悪い慶介の言葉に、俺は素直に頷く。 本当は深夜アニメをリアタイ視聴するつもりだったんだが……触らぬ神に祟りなし。録画で我慢しようじゃまいか。 と、その前に。 「慶介さーん……?」 「なんだ。10文字以内で」 「なんできげんわるいの」 ちょうど10文字。俺天才。 「別に悪くない」 「うっそだぁ」 「悪くない。くだらないこと言ってないで寝ろ」 電気消すぞ、と言って、俺の返事を聞く前に慶介は電気を消しやがった。 あ、真っ暗。何も見えねえや……あ、なんかパキって言った。 俺は暗闇の中、手探りでなんとか自分のベッドへとたどり着き、そこへ転がり込む。 あー……リラックス。慶介様さまの機嫌が悪いおかげで何もできない俺は、しばらく天上(上の段のベッド)を見つめているうちに、いつの間にか眠りに落ちていた。 →
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