四限目

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部屋の外に出ると、廊下はしんと静まり返っていた。ようやく夜が明け始めたくらいのこの時間は、やはりまだ薄暗い。非常口の緑色が煌々と光っていた。 廊下は絨毯素材なので音は吸収される。俺は特に注意することもなく、ロビーのほうへと足を向けた。 なんというか、いつもは賑わっている廊下を、静かな中一人で歩くっていうのはまた乙だ。いや、お疲れ様(笑)のほうじゃなくて。なんかいいなって方ね。 ロビーにつくと、自動販売機の明かりが薄っすらと光っていて、薄暗いロビーに浮き上がっていた。 何飲もう。朝からコーラは胃に優しくない……。よし、アセロラジュースにしよう。うわっ、なんか俺オシャンティーじゃね?ww 小銭を入れてボタンを♂、じゃなくて押す。にしてもこの自販機、ずっと動いてんのか?夜中くらい消しとくって考えはねえのか、これだからセレブは。もっと地球に優しくしろよ、時代は省エネ、エコだぞ? 一人でそんなことを考えながら、出てきたアセロラジュースを手に取ろうとかがむ。 と、その時。 後頭部に突然の衝撃。目の前がふっと暗転する。 (あれ、俺…――) ぷつり。 そこで意識は途絶えた。 →
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