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「あのさあ……どうしたら俺が全寮制の学校に通うって話になるワケ」
俺は机を挟んだ向こう側に構える三匹の怪獣に向かって、そう抗議した。
「だって、隆ちゃん学校行ってなかったじゃない? 先生にも高校は無理だろうって言われたけど……でもお姉ちゃん、頑張ったの!」
「いや意味わかんねえし、質問に答えてねえよ」
ぐっと握りこぶしを作って自慢げな顔をする長女に、俺は冷静なツッコミで返す。
俺の知りたいことが何一つ分からない答えが返ってきたんだが、果たしてこの人は俺の話を聞いているのだろうか。
「つまりよ。馬鹿な隆弘のために、香純姉が行ける高校を手配してくれたってワケ」
何故か俺を生ゴミを見るような蔑んだ視線で見ながら、妹は言葉を吐き捨てる。
仮にもお兄ちゃんの名前を呼び捨てにしたこととか、なんでお前が偉そうに言ってんだとか、言ってやりたいことはいろいろとあるが、まあ答えとしてはいい方だ。俺の知りたかったことを簡潔に述べてくれているという点では。でもだな
「だからって……全寮制はねえよ! しかも男子校て!!」
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