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気付いたら外にいたなんて、おかしすぎやしませんか。
んー?俺って何してたんだっけ。
確か朝早く起きすぎて、ジュースを買うために部屋を出て自販機まで行って――
「ああっ! 俺のアセロラジュース!!」
どこやったんだあれ!もったいねえええ!まだ一口も飲んでないんだけど!?
って今はそんなことどうでもよくてだな、なんで俺はここにいる?What?
……俺ってもしかして、夢遊病だったりするのかな。
(ってか、今何時だ…?)
ごそごそと携帯を探ると、ハーパンのポケットの中に固い無機物の感触があった。それを取り出し画面を開くと、今の時間を確認する。
「8時ジャスト」
ってまた朝飯食いっぱぐれかよ!!
くそっ、5時前には起きていたはずの俺が、何故朝飯抜きという事態に陥らなければならん?誰かの陰謀か?策略か!?
♪私以外のー 女に目移りしーないでー
私思わず相手をメッタ刺しにーしちゃーいそうよー
すると、俺の携帯から可愛い声で物騒な曲が流れ始める。
これは…俺の好きなギャルゲ発アニメ「この浮気者!」に登場するヤンデレキャラ、羽柴このみのキャラソン「このみ☆狂愛スクランブル」じゃないか。ということは相手は……
『着信:安斎 慶介』
あ、やっぱり慶介だった。
おもしろ半分で慶介の着信音をこれに設定しているが、これが本人にバレた日には四肢を裂かれ鍋の材料にされかねん。まあ本人が近くにいる時は、俺にかけてくることはないからいいんだけど。
とりあえず、電話に出よう。
「はーい、こちらハンサム」
『すまん。間違えたようだ』
「おいこらどういうことだ貴様」
自分の携帯で間違い電話をかけることってそうそうねえよ。あったとしても詐欺とか悪戯とかそういう類だろ絶対。
それとも何か?俺がハンサムなのが間違いだって言いたいのか?大きなお世話だこのイケメンが!!
『つまらん冗談はいいとして、お前今どこに居るんだ』
「冗談で処理しないでください」
『どこに居るか答えろ』
「ふぁい。」
って言われてもなあ……
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