一限目

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「あら隆ちゃん、何がそんなにおかしいの?」 それを聞きますかお姉さんwww心底不思議そうな顔で聞かないでくれwww分かるだろ普通www てかよくあんな痛々しい名前を真顔で言えたもんだな。我が姉ながら感心するわ。 「なにってwwその『聖ケロベロス』がだよwww」 なにを守るんですかー?地球の平和ですかー?それともパラレルワールドと現世の境目でも守っちゃうんですかー?ww 俺がなおも腹を抱えながら笑っていると、姉は再度大きな爆弾を投下した。 「もう、何言ってるの隆ちゃんたら。聖ケロベロスは、隆ちゃんの通う学校の名前じゃない」 「ゑ?」 今 な ん と ? ケロベロスが?俺の通う?学校の名前ですと? ………………。 そんなアホな。 「おかしな隆ちゃんね~」 いやいや、何が「おかしな隆ちゃんね~」だよ。そんなにのんびりまったり和んでる場合かよ。 何?俺はそんなにダサイ中二ネームの学校に通うことになったのか? ありえねえだろぉおおぉ! てか今どきそんな名前の学校が存在すること自体ありえねえよ。都市伝説じゃねえの?馬鹿なの?死ぬの? 「お前どこの高校行ったんだよ」「聖ケロベロス」って言うのかよ、嫌だよwwwだったら死ぬよ俺wwww 「隆ちゃん、入学式も近いから、ちゃんと準備しておいてね?」 「隆弘、一日一回は私にメールしなさいよ。いいネタあったらすぐ報告するのよ。分かったわね」 「アンタの部屋、私が使ってあげるから。感謝してよ」 俺が聖ケロベロスのネーミングを激しく否定している最中に、もう話は終わりとでもいうように、三人は思い思いに去り際の台詞を残して、自分の部屋へと戻っていった。 えーと、つまりこれは……。 「詰んだ」 ということですね分かります。 Next
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