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「古屋~、今日の会議って何時からだっけ…」
俺は、隣に座る後輩の古屋幸平に聞いた…
「先輩しっかりしなきゃダメじゃないですか…、今日は、確か14時からでしたよ…」
奴は、サラサラの茶色の髪を掻きあげながら、優しい笑顔で言った…
正直言うと、俺には会社に頼れる奴と言うのが居ない…
別に、他の奴が頼りないとか仕事面で使えないという訳ではない…
会社に友達や仕事仲間が上手くつくれなくて…
会社では休める場所も、無かった…
だけど、古屋は積極的に俺に話かけてくれて…
今では、何でも話せる信頼できる奴だった…
それに、優しい笑顔が俺にもっと甘えても良いんだよ要素を振りまいているように見えるから、どうしても甘えてしまう…
「先輩、もうそろそろ時間じゃないですか?」
「あぁ?そうだな、じゃあ行って来るな。」
俺は、一人でも頼れる奴が居て幸せだと思ってる…
こんだけの事、ってなる人も居るのかもしれない…
でも、俺は古屋幸平という人気者に目の見える範囲に置かれているから、いじめにあわなくてすんでるんだと思ってる…
だから、古屋を大切にするんだ…
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