未来~朱い華~

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――2xxx年、春 廃墟となった夜の街に複数の男達が一人の青年を囲んでいた。 「おぃ、"朱い華" そろそろ降参したらどうだ?」 「――降参? この私がそんな事するとでも」 リーダーらしき男が青年に話しかければ、青年は冷たく凍った瞳で嘲笑った。 「降参しねぇなら仕方ない……死ねや」 男は指を鳴らして周りの男達に合図をすると、ナイフや銃を手に取り青年を取り囲むようにして威嚇し始めた。 「……へぇー 随分と舐められたものだねぇ…」 氷のような冷たい瞳で周りを見渡したあとボソッと呟く 青年は腰に巻いている黒い帯に挿してある、刀を鞘から抜けば走り出した。 「撃てッ!!」 男の掛け声に合わせてあちこちからいろんな銃声が聞こえてくる ――が、青年は無表情のまま銃弾の雨の中を止まることなく走り続けた。 青年は片手で刀を持つと、近くで撃ってきている男の首を跳ね、その死体を素早く前に投げつけ銃弾の雨を防いだ。 「……まず、一人目ッ!」 そう呟いたあと、走る事を止めずそのまま近くで撃ってくる男の首を跳ねた。
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