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霊臥「皆、大丈夫か? 何もされなかったか?」
ミカエル「……霊臥、様……? す、すみません! 洗脳されていたとはいえ、数々のご無礼を!」
マカ「許して!」
ハク「モフモフしていいから、許してほしいのじゃ!」
日本の心、土下座。これをできる余裕があるってことは、何もされてないんだな。よかった。
クルーゼ「師匠! 急に町中の天使が……って、あれ?」
ロン「なんすか、この状況?」
リン「神、ちゃま!」
セラ「ったく、流石神王と言ったところか、強敵だったぜ」
外を任せた皆も戻ってきた。いや、神殿がないから外も中もわからないけど。
ゼノア「ちょっと、パパに抱き着いちゃダメ!」
リン「や~!」
霊臥「二人とも、仲良くしなさい」
ゼノアとリンの頭を撫でながら、神力を流して心を落ち着かせていく。
マカ「いいなぁ……」
ミカエル「私も撫で撫でしてほしいです……」
霊臥「俺の手は二つしかねーの。向こうから戻ってきたら撫でてやるから。
『次元の扉』」
『次元の扉』を使って、シルバーリングの中に入ろうとすると、母さんに止められた。
妖香「霊ちゃん。まずは私に行かせてください」
霊臥「え? でも……」
妖香「霊ちゃん……イカセナサイ」
霊臥「どうぞ」
もうね、逆らえないよ。あの笑顔と闇のオーラを間近で受けたら、何も悪いことしてないけど譲っちゃうって。
笑顔で『次元の扉』を潜る母さん。それを無言で見送る。
ロン「……神様のお母様、怖いっすね」
クルーゼ「あんなので済んだから、いい方だよ……」
『うん……』
皆の思いが一つになった。
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