0人が本棚に入れています
本棚に追加
電車に揺られ
窓の外を眺める
駅に着くと君がいて
いつものように
半歩ほどの間隔を
空けて歩く
その間を
風が跳ねるように通る
僕は
君に聞く
「これって恋だよね?」
君は
応えてる
「そう、恋だよ。」
僕は
君との距離が
たまに涙で霞む
涙を拭い
気付いたときには
君は、いなくて……
雨が降ってきた。
携帯が鳴っている。
とってみると
君の声…
「恋の形なんて
人それぞれだよ。」
振り返る僕
歩きだす君
また、半歩ほどの間隔。
そっと手を差し出すと
君は、強く握り返す。
半歩の距離が
二人の0距離…
+
最初のコメントを投稿しよう!