232人が本棚に入れています
本棚に追加
/186ページ
夜明けの海岸は、心地よい海風があたりを包み、鮮やかな朝日を迎え始めていた。
「ふっふっふ……。」
「マネージャー、気持ち悪いです、
予告してから笑ってください。
オデコ全開のまんまだし」
「だって、眞ちゃん、
燃えるんだもん、ハートが。」
「食べ過ぎたんですよ、
多分胸焼けです💧。
夜明け前から、もう💧」
黒澤に、かなり早い段階で朝食を食べさせられ、
異様にテンションの高い沢野の横で、眞田は深くため息をついた。
浴衣姿のまま、商店街の中を集団で練り歩いてきた沢野達は、新たなるチャレンジを前にワクワクしており、
「さっ!
何からとっかかろうか?。」
すると、角田が、眼鏡を光らせながら、
「マネージャー、
あと五分でラジオ体操のお時間です。
さっさと整列してください。」
そういいながら、
ラジオを合わせ始めた。
「うわあ、キレイ。」
朝日を浴びてキラキラ輝く波頭を見つめながら、カゲヤマが目を輝かせると、
矢島も嬉しそうにそんな姿を見つめた。
二人して浜辺を手をつないで歩きながら、美しい風景を眺めると、
本当にココロはリゾート気分だが、矢島のアタマの中には、
急遽オネエ大量導入、
という、周りからきけば訳の分からないワードで頭の中がいっぱいだった。
最初のコメントを投稿しよう!