エピソード1.00

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「さぁさぁさぁ!!両者揃ったところで御託は無用!カウント0でスタートです!!」 それにしてもこの女性司会者、ノリノリである。 「フィギアファイト!!レディィィィィィィゴォォォォォォォォォ!!!」 「カウントダウンじゃねえし!!??」 ついついロイが画面に向かってツッコミを入れた。それぐらい無茶振りなスタートの合図だったが、会場のフィールドで待機していた二人は違ったようだ。 司会者の叫びの直後、魔力スラスターを解放、機体を一気に加速させた。 先に仕掛けたのはステイスだった。背面から小さな魔力の塊を複数射出し、フランジルを攻撃。 どうやら【指定対象を追尾】という能力が付加されているようで、フィールド内を飛び回るフランジルを小さな輝きが追い掛けていた。 しかしフランジルが機体を一瞬で反転、背後から迫る魔力を腕部からのマシンガンで撃墜、まるで何事も無かったかのように再加速し、その機動性を見せつけた。 それを確認したステイスがフランジルへと機体を加速させる。中距離以遠の射撃では拉致があかないと判断したのだろう。 しかしフランジルの機動性はステイスの予想を超えていた。直線機動でフランジルに接敵を望んでいたようだが、曲線を描きつつ圧倒的な機動維持力を誇るフランジルと全く距離が詰められていなかった。
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