エピソード1.00

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妖精の種別には大別して三種類ある。【マジック】【ツール】そして【フィギア】の三種類である。 【マジックタイプ】とは【魔法現象】を生み出す妖精である。あるものは炎を生み出し、あるものは雷を発生させ、あるものは冷気を起こす。これらは生活圏でその力を発揮しているものが多い。 しかし、単調な分人間の魔力を媒介にした際の増幅幅が非常に大きく、その力を戦いに利用する者もいる。 【ツールタイプ】は所謂【便利屋】という認識が強い。【パス】の様に【指定した人間に情報を伝達】などという複雑な作業をこなす事も出来る。 他には【人間を高速で運搬】したり、【現象を変換】なんて事も出来る。 また、【ツールタイプ】の名の由来として【道具に変身する】という特性を持つ個体も存在する。そういった道具は【フェアリーツール】と呼ばれ、不思議な力を持つ道具として生活から戦争にまで幅広く利用されている。 そして最後の【フィギアタイプ】 このタイプは非常に【戦闘に特化した特性】を持っている。用途によっては例外も存在するが、【フィギアタイプ】と聞くと多くの人間はその戦闘力を思い浮かべるほど。 マスター格の魔力に呼応し、形態を大きく変え、人が乗り込める程の大きさになる。 つまり、【妖精がロボット】となるのだ。妖精のこの形態はその機械的な形状から【フェアリーフィギア】と呼ばれている。 その戦闘方法は様々だが、エネルギーを射出する、榴弾を精製する、鋭利な近接武器を固定する、等と【何かと戦う能力】が殆どである。 何故【フィギアタイプ】がここまで【戦闘に特化した】存在であるのかは【妖精学】の大きな謎の一つである。
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