一本の電話

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クロスベル。かつて魔都と呼ばれ、忌み嫌われていた街。事件は毎日絶えず、一度世界を滅ぼしかけた。 かの前市長、ディーター・クロイスはクロスベル乗っ取り、自治州全体を独裁し国としての独立を宣言して他国への宣戦布告を行った。 国としての独立は自治州という不利な肩書きを消すためだと住民は思い込んだが、本当の狙いは錬金術師の名門クロイス家の栄誉を取り戻すためであった。 そんな勝手な理由で戦争が起きるのは勘弁願いたい。 何か起きる前に止めたい。 しかし、クロスベルのトップに近づくのは容易な話ではない。 その上、国防軍と名を改めた警備隊達の守りもある。 それに、勢力がクロイスのみではない。 猟兵団「赤い星座」や「結社」という強力な勢力らがいるため、下手に動けない。 しかもその三勢力は手を組んでいる。 まさに絶望的な状況。 正直止める事は不可能だ。 しかし、そんな不可能を可能にしたとある集団がいた。 そう、その名も― 『特務支援課』
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