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「ミスト!!」
俺様の周りを薄い霧の様な物が覆い。 みるみるうちに怪我が治っていく…… はずだった。
しかし一向に怪我が治る様子はない。むしろそれ以前に魔力の流れすらまったく感じられない。
翼の事といい。あの程度で怪我した事といい。今回の事も叱り。どうやら俺様の身に何かが起きている様だ……
こうみえて、俺様は以外と頭が回る。まぁ頭が回らないようでは魔王にふさわしくないのだが。
色々冷静に考えると、どうやらあの女戦士に一泡吹かせられたらしい。
かといって。当の本人は近くにいる気配がない。どうしたものか。と思っていると。
「ぐわっはっは! 有り金頂きにきたぜぇぇ!」
と外から、何やら三下特有の下卑た笑い声が聞こえてきた。
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