2話 幼き日々2

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パタン 繁守「真守、良守…‥おお、珍しくちゃんと修行に励んでいるではないか」 裏口から繁守が出てくる 真守「じーちゃん。『珍しく』は余計」 良守「何しに来たんだよ。別に見に来なくたって、俺らは修行してるから」 繁守「己の祖父を邪魔者扱いするな!もっと年長者に対する、敬意を持たぬか!ゴホン、それよりお前たちにちと話があるんじゃ」 真守「なんだよ、説教ならいらねーぞ」 繁守「また真守は。もっと女子らしい口をきかんか。して、話とはお前たちに関することじゃ」 真守・良守(そりゃそーだろ) 繁守「いいか、お前たちは常に一緒にいろ。絶対に離れるな」 良守「は?何それ?ワケわかんねー」 繁守「だから、お前たちは常に一緒にいて、絶対に離れるなと言っているんじゃ。お前日本語わからないのか?」 良守「んなわけねーだろ。俺はれっきとした、日本人だぞ?」 真守「それ、なんで?」繁守「お前たちは、双子だ。墨村家の歴史の中でも双子はおったようじゃが、方印が左手に出たり、手首にその輪のようなものが出たり、しかも左右対称に出た例はないのじゃ」 真守・良守「…‥」 繁守「わしはその手首のを、おぬしらを繋ぐ印ではないかと思っているのだが…‥」
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