観覧車から見える景色

13/43
前へ
/182ページ
次へ
ずっと考えていたこと。 誰かに吐き出したかったこと。 親しいわけでも、どう考えても悩み相談に向いてそうな性格でもない彼女に、どうして俺は打ち明けようとしているのだろうか。 親しい相手より全くの他人の方が話しやすい悩みもある気もするが、そういうのともまた違うと思う。 どうして俺は昴の言うことを聞いてしまうのか。 俺にとって、昴がどういう存在なのか。 誰にも、言えなかったことを。 なぜ、彼女に。 「俺、多分、誰かに依存されたいんですよ」 話したんだろう。 .
/182ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7596人が本棚に入れています
本棚に追加