観覧車から見える景色

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「……面白い人だと思います」 彼女は拍子抜けしたようにずるりと肩を落とす。 「面白いって、人を珍獣みたいに……!」 ちょっと失敗したようだ。 「や、面白いというか、興味深い? 目が離せないっていうか、ほうっておけないというか。 俺昔からそういう人間に弱いんですきっと。 うちの妹もだし、昴もだし」 彼女は俺を険しい表情で睨みつけた。 「司はもうちょっと女性の気持ちを考えた方がいいと思いますわ!」 .
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