神崎家と花音

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★・・・・・・・★・・・・・・・・★・・・・・・・★ 私はがばっと勢いよく身体を起こす。 「寝ちゃったーーーーーーーーーっ!」 壁にかかっている柱時計を見ると、夕方の四時だった。 たっぷり二時間くらい寝てしまったことになる。 自分のダメさ加減に心底がっかりする。 大和さんは嫁にふさわしいか試験すると言っていたけれど、これが試験なら確実に落ちているんじゃないだろうか。 私ははっとして立ち上がり、部屋をキョロキョロと見回す。 「もしかして、監視カメラがあるとかっ!?  見られてる!? 今も、見られてるっ!?」 部屋の中を探してみたものの、それらしき物は見当たらなかった。 そもそもあったとしても、よっぽど目立っていない限り私にはどんな形状か分からない気がするが。 .
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