神崎家と花音

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「夕食にも付き合ってくれるかい?」 「はい、それはもちろんですけど……」 私が答えると大和さんは満足そうに頷いて歩きだした。 大和さんは背筋を伸ばして堂々とした歩き方をする。 そんな様子を見ると、あまり年齢を感じず素直に洒落ているというか、洗練されているというか、かっこいいというか……。 若い人にはない、渋さを感じて素敵な人だなぁと思う。 家の外にはやっぱり車が待っていて、大和さんは私を後部席に案内してくれた。 何気ない仕草や話し方に昴さんと似た所を見つけて、たまにどきりとする。 昴さんがフェミニストなのは遺伝なのか。 .
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