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私が赤面して俯くと、大和さんは嬉しそうに声をたてて笑った。
「ありがとう。君は優しい子だね」
「いえ……」
大和さんは優しく目を細めた。
「昴が君を選んだ理由がよく分かったよ」
「そ、そんな、私は全然っ！」
その時。
「お前に分かってもらわなくてもけっこうだ！」
低くて威圧的な声が、背中の方から聞こえた。
確かめなくても、この声の持ち主は誰か分かる。
……けれど私は、やっぱり振り向いて確かめずにいられない。
「昴さん!?」
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